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受託、メーカ、(偽装)派遣などの話に思うこと

Posted on | 6月 18, 2007 | No Comments

最近、この手の業界の問題を指摘するニュース記事や、ブログなどが目に付きます。私も業界の人なので、気にしてみていることもあるのですが、業界全体の歪みが隠し切れずにほころびから漏れ出てきている感じを受けます。ずっと前から気になっていて、漠然とした不安や問題意識はあったのですが、なかなか言葉に表れてきませんでした。

IT業界(私は組込みですが)はGoogleや携帯電話をはじめとして、華やかな話題が多い反面、ニュー3Kなどといわれ、安い、きつい、帰れないなどと揶揄されるようになっています。

少しばかりの才能と多くの知識、技能が必要とされる高度な知的産業であるにもかかわらず、 その専門性を軽視して、使い捨て系の人材ビジネスに注力してきたツケが回ってきつつあるのではなどと感じています。なんというか、先のない閉塞感を感じているのは私だけでしょうか。

今後も世界的に見て、ITをはじめとするコンピュータ産業は必須であり、減ることはありません。それどころかますます重要になっていくでしょう。その時に日本の業界は競争力を保てない。という強い危機感がずっと付きまとっています。使えない会社の使い捨てもどんどん進んでいくでしょう。

人手が必要な分野はインドや中国でなんとかまかなえます。SaaSなどの流れもパッケージベンダーの変化を促しています。多少なりとも技術力、クリエイティビティが必要な分野は出来る限り自社(国内)でやって欲しいもの。しかしながら、そういう分野は大手企業では研究としては行っているかもしれませんが、ビジネスになると、とたんに海外からの劣化コピーになる。これはベンチャーも似たような状況な気がします。

SIをはじめとする、ソリューションプロバイダも問題。レベルの低い人材を一山いくらで売り飛ばすビジネスは、経営が安定するなどと言われているが、真っ先に交換対象。より安く良いところがあれば乗り換え可能です。入り口たるSIは商社なんかの暖簾と同じで、うまく商売をする限りまずまず大丈夫でしょうが、実際の技術面を受け持つ2次請け、3次請けは厳しいことになる。この業界に優秀な人材が入ってきづらい状況を考えると代わりはいくらでもいる、というような状況ではないはずです。

そういう意味でも業界や技術のことを知らなさ過ぎる経営層が多い会社は危険です。3年、5年先。この業界は見えにくいといわれていますが、果たしてそうでしょうか?真剣に日夜取り組んでいる方々は、ある程度のビジョンを自分なりに持っているのではないでしょうか?その総体が3年、5年先に実体となって現れてくるんだろうと思っています。今のこの状況も同じこと。自転車操業的ビジネスをメインにし続けた結果が現在のこの問題として現れてきています。

派遣を受け入れる会社も同じ。コスト削減は重要であるし、そのための偽装派遣問題なのですが、結果人材の質が保てないのであれば本末転倒となりかねません。やはり世の中安かろう悪かろうです。派遣社員を使って経費を安く上げようとする限り、結局高いレベルの人の比率は少ないことになり、会社全体の品質も下がってしまう。もちろん全ての派遣の方のレベルが低いというつもりは全くありませんし、実際優れた方も多くおられますが、相対的に下がるのは間違いありません。それに、いくら社内で手配師が育ったところで、根本的な競争力が上がるわけでもないですし。

構造的な問題はすぐには解決しにくいとは思いますが、コンピュータが好きでやってる私などは、若くてイキのいい人と仕事をすることは大好きですし、ビジョンのある経営者の方と一緒に仕事をするのはもっと楽しい。業界を明るく楽しいものにするためにも、問題意識を持って変わっていきたいものです。

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