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2007-08-02

人月からの脱却?スーパーエンジニアが要りますよ。

最近良く耳にする人月ビジネスからの脱却を図りたいという話。

既に安いところでは40万円/月を切った価格で一人雇える状況では、派遣業でもさすがに儲からない。実際給料を払ったら終わりである。アウトソーシングと比べられ仕事を取られてさらに叩かれるという構図が業界の構造として定着したためだ。

対してパッケージなどの自社ソフトを作ろうというのは片手間では無理である。リソースの配備も損益分岐の計算も大きく異なる。当然売れる製品を考える必要もある。要するに人月ビジネスをしていた経営者からすると余りにリスキーなのである。だいたい中小企業で綿密なマーケットリサーチもその結果を正等に評価できる人間などそういない。結局ヒット製品を作るにはチャンスと運頼みになってしまう。これでは参入も出来ないし、やってもすぐやめてしまうのがオチである。

オープンソースベースのビジネスはどうなんだろう。単にオープンソースを利用するだけではない。がっちりコミットし、アップストリームに食い込むくらいの力をかけれるなら、サポートビジネスでも十分需要があるかもしれない。

特に高度な知識が必要とされるソフトでは十分サポート+αでビジネスになる。 その場合人月ビジネスと似た感じになるが、単価もそれほど安く叩かれにくい。また、それにまつわる関連ソフト受注も含めて周辺ビジネスとして仕事になるかもしれない。

いずれにせよ、今後は力(技術、企画、営業に限らずビジョンもポジショニングもお金もか)のない会社はどんどんと淘汰されていく。この業界に限らず力すなわち人の力である。レベルの低い人間も会社も淘汰されていき、ある程度のお金をもらっても十分な仕事をするところが残っていく。

結局コストと出来不出来で評価が決まるのは世の常。SIもソフトハウスも仕事自体がなくなるわけではない。ただ年々”いいものが安く”なっていくのと同じ。付加価値はいつまでも続くものではない。ならば変わらぬ付加価値(会社の勲章か)とコストダウンに耐えることの出来るかコストは変わらなくてもよりいいものが出来るような方策がいる。

社内にある形のないノウハウを形にしていくこともそうであるし、それをOSSなりなんなりに転化するのも方策であろうか。どうせ眠るノウハウなら積極的に表に出してかまわないだろう。それは実績ともなるし、名前を広めることにもなる。悪い言い方だがよその名声を利用させてもらうことも出来るかもしれない。

もちろんスキルアップにも使える。既に出来上がっている高度な技術成果物にコミットするには相応の技術が必要とされる。ちゃんと使いこなすのも同じである。

今後の技術者は対象業務ももちろんであるが上位から下位まで高度な知識と技術が要求される。教育コストも期間が半端ではない、というより資質がないと無理である。バランス感覚を持ってOSSも含めたソフトウェアを使いこなし、ビジネスに結びつけるためのセンスや顧客企業との折衝も必要となる。いわゆるスーパーエンジニアの類である。経営者にも同様のセンスが要求されていくだろう。

そう考えていくと、これからのIT業界で儲けて行く為には、今まで以上にどれだけいい人を抱えることが出来るかにかかっているのではないだろうか。これほどの貧乏ヒマなし状態では会社の淘汰と同時にエンジニアの淘汰も進む。現在底なしで下がっている局面な感じであるが、いずれその揺り返しがやってくる。そのときに必要とされる人材こそがスーパーないしは準スーパーエンジニアであり、会社の行く末を決めるのではないか。

スーパーな人がやるのは経験・技術・技能が必要とされるコンサルティングに近いビジネスだろうと思う。コードも当然書くかもしれない。質が高ければコーディング人員は少なくて済む。当然エンジニアへの見返りも相応なものになっていくだろう。 スーパーな方。もう少し辛抱である。

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