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Archive for the ‘組み込み’ Tag
米国で初GPL違反訴訟!だからといってビビることないですよね
米国で初のGPL違反訴訟が行われるらしい。
訴えたのはSoftware Freedom Law Centerと言う所でbusyboxを使っているはずの製品のメーカに対し提訴を行った模様。
まあ国内でもいろんなところでGPL違反に関して問題が起こっているよう。GPL汚染などといわれたりして、特に製品組込みの領域では厄介者扱いされているのだが、実際には大きな問題でもない。
OSやbusyboxなどのインフラ・ミドルウェア部分に関しては、むしろ積極的に公開して、結果をシェアする方が、メーカにとってもメリットが大きい。とはいえ、確かに品質や性能に対して要求の高い組込み領域では独自に手を入れないことにはどうしようもないような場面も結構あるとは思うが、まあそれとてやりかた次第。むしろ問題になりそうな点を回避するための方法を開発して提供するとか、エンジニアだけではなく経営層もそのあたりちゃんと意識して製品開発を行うことで問題は避けられると思う。
GPLなソフトを企業が採用するということは、ソースコードをオープンにし、相互に利益を得ることを目的の一つとすることを企業内部での認識とすることで、むしろ歓迎すべきことであるという認識も出来る。例えばLinuxを採用することで製品は良くなり企業は大きなメリットを享受する訳で相互利益を得るという点も含めて意義がある。他社との差別化においてもベース部分では同じであれば、なおさら公開しない部分にある、その企業が持つ独自の技術や特許、ノウハウなどでの差が出てくるのではないだろうか?
またGPL違反に関しては、大きなバックのあるソフトや企業の開発しているソフトならばいいのだが、個人や小グループで開発されているソフトでは、実際問題訴訟などにまで発展させるのは金銭的にも社会的にもかなり困難なケースも多いと思う。
個人的な見解だが、GPLなソフトを使うということは、最終的には法律を遵守するということよりも、むしろ企業のものづくりへの姿勢が問われる、もっと根本的な所に行き着くと思う。
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T-EngineはLinuxと競わない方がいいと思う
ITProにT-engineに関しての坂村先生の記事が載っていたが、少し読んで思うところがあった。
要約すると、”エンタープライズ系の人材を組み込みにそのまま使うのは無理、Linuxも組み込みには無理、T-Engineはいいよ”みたいな話である。
エンタープライズ系の技術者を組み込みに使うのは難しい、という部分は全く持って同意する点である。実際お大尽なエンタープライズやPC系のプログラムに慣れた技術者を組み込みに持ってくるのは再教育なしには不可能である。ハードウェアのベタな知識や場合によっては回路図とにらめっこしたり、オシロスコープやロジックアナライザとにらめっこが必要な組み込みの世界とは同じプログラムでも全く異なるスキルが要求される。もちろんアプリケーション部分はある程度共通する部分もあるが、やはり独特の制約や性能など考慮すべき点が多々ある。
まあそれはおいておいて、坂村さんはLinuxがどうもお嫌いのようである。心情的にはわからないではない話であるが、この記事で紹介されている部分は重要な点をおそらく故意に?抜かしているに違いない。
組み込みにLinuxが盛んに使われるようになったのはここ数年。採用が進んだ最も大きな理由は少なくとも私の知る限りでは豊富なミドルウェアの存在である。 このあたり坂村さんも良くわかっているのであろう、T-Engineはミドルウェアを充実させるような方向である。しかしそこにLinuxとの違いがある。オープンで多様な分野で使われるLinuxと組み込みの伽藍の中にこもっているT-Engineとは周辺ソフトウェアの数も厚みも違う。例えば単純にWindowsからのファイルサーバ機能を追加しようとしたら、Linuxではsambaを入れればいい。仮想記憶ありきでUnix系OSとiTronからの発展組ではスケーラビリティに大きな差がある。
ハードウェアの性能が向上し、かつては組み込みでは考えられなかった速度と大量のメモリ(といってもせいぜい数百Mhzで数百MB以下)を使用できるようになって、十分な性能でLinuxが走るようになり、同時に組み込み機器への要求がさまざまな面で大きくなった結果、従来の組み込みOSの範疇では処理できないようになってきたのが採用の大きな理由であろうと思う。
ミドルウェアといっても範囲は広いが、ざくっと例を挙げると
- TCP/IPスタック及びサーバ類
- ファイルシステム
- USBスタック
- グラフィック関連
- 豊富なライブラリ
等である。
一般のPCやサーバなどでは当たり前のものが組み込みの世界では貴重な機能なのである。ちょっと前まではネットワーク機能など、ハイエンドのシステムでしか使われず、高価なボードと高価なOS(VxWorksのような)を使う必要があった。
最近ではハードウェアコンポーネントの低価格化によってハードウェアとして機能を実装することは容易である。しかし組み込みOSでこれらを一般的な形で使えるようにしているOSは数少ない。また存在はしてもそれぞれの機能は有償かつそれなりに高価である。ネットワーク機能やUSB機能のためだけに数十万・数百万は出せないのである。
もう一つの利点はまさに坂村氏が記事で述べている、ボードがないと開発しにくいという点である。Linuxならば機器に依存が少ない部分については安価なPC上で開発を進めることが出来る。確かに試作ボードは必要ではあるが、たいてい開発メンバー全員にいきわたることはない。PC上で多くの部分を開発できるLinuxにはそれだけでも利点があるのである。また教育面でも有利である。普段手元にあるデスクトップOSで同じAPIが使えるのは学習しやすいのである。
ボードの大きさ云々であれば、とても小さなLinuxシステムもあるし、T-Engineを使ったからといって試作ボードが小さくなるとは決していえないのである。アプリケーション次第ということ。
iTron/T-Engineは機能はすこしづつにせよ新しいものを取り込んではいるが、やはり多くの要求を満たすために、最大公約数的な仕様になっている。APIもいまだ7文字制限(ではなくなってはいるが)を引きずっている。 これでは採用を半強制できる国内市場ではいいが、海外では受け入れられないだろう。第三国がT-Engineに興味を持つ理由の多くは日本企業狙いである。
結局というか、T-EngineはLinuxと同じエリアを目指しては得るところは少ないのではないだろうか。iTronが比較的高速応答が必要で小さめなシステムで使われているように、せいぜいミドルクラスまでをターゲットにして、むしろLinuxが少なくともここ数年は持ち得ないRealTimeOSとしてのアドバンテージを生かすほうがいいのではないだろうか。独自仕様を減らし、POSIXなどの標準に準拠することももっと重視していい と思う。
私も組み込みエンジニアである。iTronを選択する場面もあるが、理由は価格とメモリと高速応答性の問題である。Linuxではどうしてもある程度の以上のメモリが必要であり、高速な応答性能を出すには無理がある。比較的小さなボードやシステムにおいてはiTronは(APIのダサさ、システム構成のダサさは置いておいて)悪くない選択である。他にもっといいOSがあればよいのであるが、選択肢はそう多くない上、多くは高価であったり、サイズが大きすぎたり、マイナーであったりする。
iTronがもう少し洗練された仕様であったなら、国内のみならず国外でももっとアピールでき、世界の組み込みOSの標準ともなれたのではないかと残念に思うのだが。
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ルネサスがモバイル向けH.264ハイプロファイルのIP発表について思う
- 水曜日, 7月 18th, 2007
- 組込み
H.264のハイプロファイルの動画、1920×1080に対応しているIPだそうです。このクラスになると秒間のビットレートも大変なものになる。40Mbpsといえば大したことはなさそうだが(5MB/S)、展開後の画像データは1画面2MBとかになる。30fpsだと60MB/s。CHIP間の結合も半端でなくなる。安いSDRAMでは対応できないかもしれないですね。
組み込みの世界も最近ではDDRやDDR2などの要求が出てきているが、SD-RAMと違い、足が速くて数年で消えてしまうのが難点。短命な機器なら良いが長命な機器が多い組み込みシステムにはなかなか使いづらい。とはいえカメラがHI-Visionになってきているので対応せざるを得ないなどなど。
今までの高価長命な組み込み機器から、安価短命短納期へのシフトが必要だけど大変だなあと実感する今日この頃。
Tags: h.264, 動画, 組み込みPopularity: 78%
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