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無料はダメだけど有料はもっとダメな世知辛いWeb2.0

  • 金曜日, 8月 17th, 2007
  • Web

37Signalsはwebアプリのプロジェクト管理ソフトウェアを提供して成功している会社だが、ソフトウェアの提供を無料でやらないほうがいい、と提唱しているらしい。

TechCrunch Japanese アーカイブ » 37Signals、他社をDeadPoolに追い込む

この記事からみるとRSSフィードリーダの会社が有料モデルでサービスを行っていて、結局閉鎖に追い込まれたようである。 コモディティ化したWebアプリを有償で提供するのは自殺行為であるという話。

現在日本でもたくさん出てきているWebサービスの類はほとんどが無料だ。集客がまず最初であろうが、その先何で儲けるのかというとほとんどが広告モデルのようである。

Web2.0的サービスは回線代やサーバ代は必要だが、開発速度と費用については大掛かりなものと比べかなり安価に開発できる。うまくすればワンアイデアで成り立つ場合も十分ある(Twitterのように)。比較的参入しやすいため毎日のように新しいサービスがリリースされているが、本当に使えるもの、面白いものなどはごく一握りである。

残念ながらリリース直後はユーザも面白がって使ってくれるが、長く使えるサービスは、やはり使いやすく、また使う意義のあるサービスでないと無理である。これはそう簡単に作ることは出来ないだろう。 また今リリースされているサービスの大半が今日からなくなったところで大して困らないものばかりであることも特徴かもしれない。

で、大手は集客の一部や、イッチョカミ的な参入が出来るが、もともとベンチャーの育つ土壌の薄い日本では小さいところ、これからアイデアでのしていこうというところはなかなか厳しい。有償ではお客がつかないし広告代といってもかなりのPVを稼がない限り大して儲からない。

有償化して意義が産まれるのは企業向けである。対企業では責任の所在が明確化され、サービスレベルが保証される有償サービスの方が好まれる。しかしSaaSとしてリリースされているソフトはいずれもしっかり作りこまれた大掛かりなものである。Web2.0の持ち味的な早期リリース、漸進的改良といった手法は取りにくい。少なくともある程度資金力のある企業からは見向きもされないかもしれない。最初から十分なレベルが求められるワケである。

ならどうすれば儲かるんだろうか?サービスとして成り立つのだろうか?やはり安易には儲からないし成立しないということなんだろうなあと思う。ちょっと面白い程度ではなかなか難しい。

コモディティなものであってもなくても、それが なくなったら困るようなサービスで、かつランニングコストが低く広告だけで運営できそうなもの、が必要条件なのかもしれない。

かといってgoogleのごとく無料で一般に広め、実績がついたら企業向けなどという手法も資金力とネームバリューあってのことである。

なかなか世知辛いものである。

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オープンソースな検索エンジンの意味は?

  • 月曜日, 7月 30th, 2007
  • Web

検索エンジンって既にインフラと化していて、正直googleがなくなったらwebが使えなくなるんではないかと思う今日この頃。Yahoo,MSNはごくたまにしか使っていないのだが。wikiaがOpen Sourceのものを提供開始したらしい。

Grubはクライアントと協調して検索インデックスを集めるタイプ。商業ベースのwikiサービスWikiaが獲得し運用を開始する模様である。ソースがオープンでも検索エンジン自体はおそらく広告ベースで運用するだろうから、結局ユーザの力を借りてgoogleを作ろうという考えか。

Nutchは通常の検索エンジンと似た感じのものらしい。クロールしてページを集めてくるようなもの。正直10億ページ/月のクロールなど個人では設置不可能。膨大なネットワークリソースが必要そうなので、オープンソースであっても自前で設置できないのでは面白みにかける。個人設置の検索エンジンは今までいくつか見たがいずれも検索結果が今ひとつである。

Grubの考えは面白い。各ユーザのPCにクライアントをインストールしてSETI@HOMEのように分散して検索エンジンを作ろうという考え。大量のコンピューティングパワーを容易に獲得できるだろう。ユーザ数が増えれば増えるほど正確さ公正さが上がっていくはずである。やってるかどうかはわからないのだが、ページのランク付けを実際のユーザのアクティビティとあわせることが出来れば使えば使うほど正確な検索結果が出るような検索エンジンが出来るかもしれない。プライバシーとの兼ね合いが難しそうだが。

個人的にPC内よりサーバ設置タイプのP2Pな検索エンジンなんていうのがあれば面白いのではと思っているのだが。実現出来れば少なめに見て1サイト辺り1万ページ/日として30万ページ/月。10000サイトあれば30億ページ/月になる。結構いける数字ではないだろうか?お互いにデータを定期的に交換しあって自動的にインデックスを分散できたりしたら楽しそうだ。サーバ設置なのは常時接続しておけるから、余剰帯域とCPUを使えるかもしれないという考え。

と思ったらこんなのがYaCy: P2P Web Search Engine

まあそれはそれとして、 現状私は検索はほぼGoogleを使っていて結果にはそこそこ満足している。業者(Google/Yahoo/MSN等)によるバイアスは否定できないし、SEOなどの検索結果を操作する試みも盛んに行われている。余り影響があるようならありがたくないものだが、複数のエンジンがあることで有る程度の公正さは確保できるのではないかとおもっている。

今やwebのサービスの多くは広告収入ベースで運用されていて、TVなどと同じく無料サービスであることが普及する大きな要因だ。これを否定すれば、今後の発展は正直考えにくくなる。真にオープンにすることで広告もないような無料化を考えるなら別なビジネスモデルが必要となってくるが、直接ユーザからお金を徴収することは今のところ難しそうである。広告モデルでさえ全てのサービス会社がうまく回せているわけではないのに、結構難しそうである。

オープンなムーブメントは流れが出来れば(Linux/Wikipediaのように)非常にパワーがある。Microsoftほどの大企業ですら将来的には敗北してしまうかもしれない。ただしインフラ化するものについては余り多くの選択肢や指標があってもややこしいし、wikia/grubがオープンで公正を売りにするなら、独立性を保ったまま運営してもらい、むしろ競合ではなく、既存の検索エンジン(Googleなど)を補完するものとして機能(マッシュアップ?)すれば面白いかもしれない。

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